煙突(煙筒)の出し方ですが、左図の壁出し設置が一般的で、取付けが簡単です。
めがね石の施工については大工さん又は工務店に依頼して下さい。但し、個人でも可能です。
煙突はシングル煙突です。
煙突には直管・曲がり・笠があり、これらをうまくつなぎ合わせます。
煙突は、軒先より150mm、天井、壁より450mm以上離して下さい。
煙突が風などに倒されないように煙突用支持金具や針金で固定します。
または、鉄、アルミのはしごや単管パイプなどで支えます。
煙突の笠の位置は、屋根より600mm以上高い位置につけて下さい。
煙突のトップから火の粉が出る可能性もあり、また煙で壁が汚れたり、風の影響を受けやすくなり、排煙がスムーズに行われません。
また、外の縦煙突の長さは、室内の横方向の煙突の長さの1.5倍以上の長さが必要です。
外の縦煙突が長いと上昇気流がはたらき、排煙がうまく行き、煙が逆流せず、よい燃焼が望めます。90度の曲りは3つ以下のご使用が良いです。4つ以上になりますと排煙がうまくいきません。
4つ目の曲りとして、どうしても壁や家具、梁、柱から離したい時は、45度のえび曲りや0~45度まで自在に曲げることのできる自在ベンドを利用して、なるべく煙がスムーズに流れることを配慮して、使用することができます。
煙の流れがスムーズでないと木酢液が多く出たり、ススがすぐにたまります。
めがね石の高さは床から1,800mm以上の位置に設けます。
(1,800mm以下の場合は煙突は天井、壁から450mm離してください。)
薪ストーブは壁から1,000mm以上離します。
床や壁は炭化の恐れ(低温炭化現象)もありますので注意して断熱をして下さい。
※左図は消防法に基づきましたが、地域によっては異なることもありますので、お近くの消防署にてご確認下さい。
壁に近づけて設置したい場合は、”薪ストーブの設置PART2”をご参照ください。⇒コチラ
予算は、壁出し設置方法で、煙突、ストーブまわりの備品(施工費、薪ストーブを除く)を合わせて、20,000~40,000円ぐらいです。
はじめての方で、わからないときはお見積りも致します。
以下のサイズをお知らせ下さい。
下だしの長さは約100mmです。
重なり合うので、実寸より有効長は約100mm短いです。
煙突を組み合わせることは簡単ですが、先が鋭利なので手や指を切らないように気をつけて下さい。
煙突の結合法は日本の場合、西欧とは逆でストーブに近い方が内側にきて、遠い方が外側にかぶさるようになっています。
西欧の方が薪に湿気があって、タールが多い理由で煙突からタールが出ないようにこの結合になったようです。
日本でも、よく乾燥した薪を使用をすれば、室内でのタール漏れはまずはありません。
薪ストーブを真上から見たところ(左側:壁)
耐火壁を使用していない場合は、壁や家具等から薪ストーブを1,000mm以上離して下さい。
この手の輻射式ストーブは、薪ストーブ本体全体から四方へ放熱して、部屋をすばやく暖めるようになっているので、中央よりにつけることが効率的にはよいです。
床の断熱は、床上にレンガ(またはブロック)を敷きその上にストーブ台(断熱材入り)を置き、薪ストーブと間に砂や水を入れたバットを置けば万全です。
耐火壁を使用していない場合は、壁や家具等から薪ストーブを1,000mm以上離して下さい。
薪ストーブ内の灰は2~3㎝程、ひくと、薪ストーブ底面温度は約100℃になります。
薪ストーブ側面温度が約300℃からみると灰は鉄板を守り、熱を下に通しづらくしています。
お子さんやお年寄りがいるご家庭や犬、猫を飼っている方は煙突ガードやストーブガードで直接さわらないようにしてあげて下さい。
煙突や薪ストーブに直接ふれるとやけどをします。
燃焼中の煙突温度は約300度、煙突も放熱して部屋を暖めています。
※煙突ガードはあくまでもふれて、やけどをしないものです。
(ずっとふれているとやけどをする場合がありますので、ご注意ください。)