鉄板製薪ストーブについて
Q1.屋内・屋外どちらでも使うことができますか?
A どちらにも使うことができます。元々は北海道、東北地方の屋内の暖房器具として、明治の頃より愛用されてきました。近年、キャンプでの人気でアウトドアストーブと思われていますが、軽くて、料理ができて、リーズナブルな薪ストーブを屋内につける方が増えてきています。
Q2.耐久性はどのくらいですか?
A 使用頻度、使用時間、薪によってかなりちがいます。
屋外・アウトドアでしたら、8年~10年以上、屋内で2年~6年(別荘等ですとさらにもちます。)
Q3.どのサイズを選べばいいですか?
A <屋内の場合>
角型薪ストーブであれば、普通の断熱材入りの住宅で30畳~まで十分暖めることができます。タマゴ型薪ストーブ(大)1号と同レベルです。(中)2号、(小)3号ともに今の住宅であれば、十分暖めることができます。但し、地域によって、また、古民家(断熱材が入っていない)、作業場、工場等ですと角型薪ストーブが良いでしょう。一番薪ストーブに薪が入るので、あたたかいです。
<アウトドアの場合>
キャンプですと、参加される人数と車に積むスペースによって、選ばれると良いでしょう。
Q4.薪ストーブから煙はでますか?
A 煙は出ます。焚きはじめは白い煙が出て、薪が徐々に炭化してくると透明な煙になります。
Q5.鉄板製はさびますか?
A さびます。耐熱塗装してある場合は、さびがでにくいです。ご使用が終わって、収納する際には、本体にさび止めスプレーをかけて、風通しのよい納戸にしまうとよいでしょう。多少のさびでもご使用になにも問題はありません。
Q6.薪ストーブの底に灰をひくのはなぜですか?
A この薪ストーブにはロストルがついていません。そこに灰を2~3㎝敷いて、その上に薪を置きます。このことによって、灰が底面を守り、底に穴があくことはありません。
Q7.薪ストーブの消耗品はなんですか?
A 薪ストーブ内についている火止め(中子・バッフルプレート)が一番傷むところです。ここの取替えは販売していますので、一緒に1枚購入されると良いでしょう。ここが焼き切れても、ご使用されると煙突の方へ火がまわり、危険です。
煙突について
Q1.家屋にシングル煙突の設置は大丈夫ですか?
A 大丈夫です。近年、西欧の薪ストーブが主流になったので、二重煙突が出回っていますが、この手の薪ストーブは一重煙突になります。一重煙突の場合、火災等のご心配をいただきますが、大切なことは、薪選びと煙突掃除になります。薪はよく乾燥しものを使うと、煙突がつまりにくく、さらに、定期的に煙突掃除をしますと煙道火災をおこすことはありません。
Q2.アウトドアでの使用後、煙突撤収時、はずれない場合どうしたらいいですか?
A 煙突が重なっている部分を少したたき、煙突同志を互い違いにずらしながらぬきます。ぬけない場合は、kure556にノズルをつけて、煙突のすき間に注入して、ずらしながらぬきます。
または、使用前に
ロックタイトを煙突オスの外側、煙突メスの内側に塗っておくとぬきやすいです。
Q3.ステンレス製とホーロー製のちがいは何ですか?
A ステンレスの厚みは0.3㎜、ホーロー製は鉄板にホーローがかかり0.35㎜なので、厚みから、ホーローの方が長持ちします。またホーローの色は黒とベージュ色があり、またはステンレス色、お部屋によって、色味をお選びいただけます。
Q4.煙突の笠にT笠、Pトップ、H笠がありますが、どうのようなちがいがありますか?
A 小さいT笠とPトップはアウトドア向き、H笠は上下左右から排気し、鳥も入りにくいので、屋内向きです。
Q5.煙突サイズに径106㎜と径80㎜がありますが、ちがいは何ですか?
A 屋内に設置する場合は、薪ストーブの煙突さす径が小さくなることは禁止されています(消防法)。鉄板製薪ストーブは煙突差込口が径106㎜ですので、径106㎜以上の煙突のご使用になります。よって、径80㎜はアウトドア専用です。細くなりますので、コンパクトに持ち運びができます。
Q6.煙突のメンテナンスはどうしたらいいですか?
A 定期的に煙突掃除をします。よく乾いた薪使用とスムーズな煙排気の煙突の設置であれば、毎日焚いて、1ヶ月~2ヶ月に1回程度の煙突掃除ですみます。
薪について
Q1.薪はどのようなものがいいですか?
A よく乾いている薪です。水分計ではかると20%以下がよいです。また乾かす際には、薪を割って、日当たりのよい、風通しのよいところに置くとよいです。
秋~冬に伐採した薪は、水分が少ないので、半年で使用できますが、春~夏は、水分をたくさん含んでいるので、1年以上乾かします。
Q2.廃材でもいいですか?
A 廃材でもいいです。但し、石油系の接着剤使用の合板、集積材、塗料がついた建材は、異常高温になり、薪ストーブの短期劣化、破損につながりますので、おやめください。
Q3.竹はいいですか?
A 竹ははぜるので、やめた方がいいです。
Q4.紙やダンボールを燃やしてもいいですか?
A 焚きつけにはよいですが、たくさんに連続的に燃やすと煙突がつまり、よくはありません。
Q5.薪から火の粉は飛びますか?
A 火の粉は空調口からまた、扉を開けた時に薪がパチッとはぜた時に飛びます。
トラブルについて
Q1.薪が燃えない?
A
- よく乾いた薪を使用してください。
- 薪ストーブ内にある火止め下方に灰が積もって、空気の流れが遮断されている場合は、すき間を作れる分の灰をとりのぞいてください。
- 新聞紙に着火して、細くさいた薪または木の皮に火がつき、その火が大きい薪に着火します。大きい薪のみでは、着火しません。
- 煙突が冷えているとドラフトが弱いので、なかなか着火しませんが、数回トライ着火で暖まり、つきます。
Q2.煙が逆流します?
A
- 煙突がつまっている場合はすぐに煙突掃除をしてください。
- 正しい排気ができている煙突設置かを確認してください。
- よく強風が吹く場所の煙突設置の場合は、煙突のダンパーをつけて、煙の逆流を抑えてください。
Q3.煙突がつまりやすい?
A
- よく乾いている薪を使用してください。乾いていない薪を使うとクレオソートやススがつきやすくなります。
- 正しい排気ができている煙突設置かを確認してください。曲りが多い場合や横煙突と外の縦煙突の比率がよくないと、すすがつきやすくなります。頻度の多い煙突掃除はこの場合が多いです。
Q4.窓ガラスがよく曇ります?
A 調口、煙突ダンパーをしめすぎると燃えが弱くなり、窓ガラスが曇りやすくなり、ススがつきやすくなります。逆に、勢いよく焚くと、窓ガラスについた煤が消えてなくなります。